とにかく可愛い!ただし面倒!ブルガリアのバラ祭り (Kazanlak Rose Festival)

ブルガリアは、ヨーグルトと並んで「バラ」の
生産で有名だということはご存知ですか?

特に、最も高級品とされるダマスク・ローズオイルについては、
全世界生産量の70%をブルガリアが占めています。

ブルガリアで、主にバラの生産を担っているのがブルガリア
中部の「バラの谷」と呼ばれる地域で、今でも手作業でバラの
栽培が行われています。

そのバラの谷で、毎年6月の上旬にバラの収穫を祝うお祭りが
行われます。
これがまた、めちゃくちゃ可愛いんです。

お祭りのメインイベントである「バラ摘みのパフォーマンス」は、

よく写真入りで紹介されている通り、民族衣装のコスプレ+
溢れんばかりのバラの花びらという、可愛いもの好きの
日本人にとってはたまらない組み合わせです。

バラ摘みのパフォーマンス





また、合わせて開催されるパレードやバラの女王決定戦も、まさに
バラの谷ならではの民俗色の強いもので、非常にフォトジェニックです。

カザンラクの町でのパレード


ただ一方で、

・首都ソフィアから遠く、

・お祭りも実質的に午前中の半日のみ

・ソフィアから日帰りでお祭りに参加するのは不可能
(バラの谷に1泊する必要あり)

という制約があったりと、なかなかハードルが高いお祭りです。
ツアーならまだしも、個人旅行だと結構いろいろと大変です。

また、このお祭りで扱われるバラは、主に産業用のバラなので、
観賞用のバラはありません。なので、「咲き乱れるバラ畑」といった
イメージを持って臨むと、ガッツリ肩透かしを食ってしまうと思います。

お祭り自体は素敵なのですが、上記の客観的事実を踏まえた上で、
それでも行くという強い願望を持っている人、または時間的、
金銭的に余裕のある人にのみお勧めしたいお祭りです。

  • お祭りの概要
名称Rose Fesival
場所ブルガリア カザンラク市及び郊外
日時6月第1週目の日曜朝
最寄の都市カザンラク
参加費用無料
混雑度普通
こんな人にお勧め上記の通り
シトラス的お勧め度★★
これだけは見てバラ摘みのパフォーマンス

  • マツヨロTips
・バラの谷のいろんな町や村で開催されていますが、カザンラクという町で
行われる祭りが最も大規模で観光客向けです。
以下では、カザンラクの情報を記載します。

・毎年、6月第1週の日曜朝に開催されます。

ただし、稀に開催日が変わることもあるため、個人で行く場合は事前に
日程を必ず確認してください。

・旅行会社の宣伝文句によく「個人では行きにくい」と書かれてますが、
ソフィアから直通の電車もバスも出ているため、東欧での個人旅行に
慣れた人(例:窓口でたらい回しにされても心が折れない人)であれば
普通に行けます。

・お祭りの前後はほとんど何も行われておらず、カザンラクの町にも
バラはほとんど無いため、お祭り期間(土曜夜~日曜朝)に
カザンラクに滞在できなければ、わざわざ行く意味はありません。

何か微妙なバラ公園


・2011年度のお祭りスケジュールは下記の通りです。

04.06.2011, Saturday
18.00 – “Seuthopolis” square - Concert of folklore group from Moldavia
18.30 – Art Gallery – Concert of “Cantifolia” choir, city of Grasse, France
19.00 – “Seuthopolis” square – “Miss Valley of the roses” contest
20.00 - “Seuthopolis” square – Concert of Bulgarian performers

05.06.2011, Sunday

10:00 - Rose Institute - “Rose picking and rose-distilling” rituals
10.00 - “Seuthopolis” square - Performance of Cheerleading groups
12:00 - “Seuthopolis” square - Festive carnival procession
13:00 - “Seuthopolis” square - Final concert; closing of the Rose Festival 2011

・お祭りのイベントは、ほとんどが町中心部のセウトポリス広場(Seutopolis Square)
で開催されます。(※「歩き方」では「ズヴォボダ広場」と記載されていますが、
正しい名称は「セウトポリス広場」です)

・イベントのうち、唯一日曜朝10時からの「バラ摘み」パフォーマンスのみ、
町北方にあるRose Museum/Rose Instituteの北側のバラ畑で開催されます。
>> Rose Institute Kazanlak

 ・畑まで自力で行く場合は、町から歩いていけないことも無いですが(セウト
ポリス広場から徒歩40~50分程度) 、町からバス6番に乗るか、タクシーを
使うのが無難だと思います。


バラ畑の位置


赤い部分:バラ畑
中央のひし形の緑地帯:バラ公園
バラ公園の右下の広場:セウトポリス広場
画面下の水平のライン:国鉄線
ラインの真ん中から少し右寄り:カザンラク駅+バスターミナル

・観光案内所(イスクラ通り沿い)で町の地図、祭りのプログラム等の
情報が手に入ります。


・余談ですが、「咲き乱れる華やかなバラ」の風景を見るのであれば、
ここではなくキューケンホフ公園(オランダ)や、「世界一のバラ園」と
言われる 岐阜の「花フェスタ記念公園」に行った方がよいと思います。
>> キューケンホフ公園

>> 花フェスタ記念公園

  • 宿
ホテルが数軒しかないため、早めの予約が必須です。
>> カザンラクのホテルを探す

上の検索結果には出てきませんが、街中にあるHotel Rozaも
人気が高いです。
>> Hotel Roza

カザンラクに泊まらなければ、(祭りのツアーに参加する以外では)
バラ祭りを見ることは出来ないので、十分注意してください。

  • アクセス
1.ツアー

言わずと知れた、最も楽な方法です。
日本からのツアーだとユーラシア旅行社が、現地発着ツアーだと
プリスタ・トラベルがエキスパートのようです。

>> ユーラシア旅行社:バラ祭り

>> プリスタ・トラベル 

>> Alan 1のソフィア発着現地ツアー


現地発着ツアーは、ソフィアの旅行会社でも取り扱っています。
興味があれば、ググってメールしてみましょう。

2.個人

公共交通機関で行くと、ソフィアから電車かバスになります。

バスは状態の悪い一般道を走り、山越えもあるため、上下左右に
激しく揺れます。それでいて、料金は電車の1等車より高いため、
よほどの理由が無い限り電車がお勧めです。

電車はソフィア中央駅発着です。
ただし、ソフィア中央駅は非常に治安が悪いため要注意です。
チケットは、地下フロアの一番隅にある長距離チケット売り場で購入
できます。
ただ。19時~7時半の間は閉まるため、制度上は地上階の近距離
チケット売り場で買う仕組みなのですが、なぜか売ってくれないことが
多いため、遅くとも前日の夕方までに駅に一度行き、長距離チケット
売り場で買っておくことをお勧めします。

バスは、ソフィア、カザンラクともに中央バスターミナル(中央駅の横)
発着です。
チケットは満員で無い限り乗る時に買えます。
ただし、祭りの後は満員の可能性が高いため、事前の購入がお勧めです。

カザンラクのバスターミナルでは、次のバスのチケットしか売って
くれないため、事前に購入しておく場合は、セウトポリス広場そば
(広場から23-ty pehotenshipchensky polk通りを少し歩いた左側)の
チケットオフィスまで行く必要があります。
オフィスの場所はかなり分かりにくいので、観光案内所(イスクラ通り)で
聞くのが早いと思います。

電車、バスともにこのサイトで時刻表検索が可能です。
>> BGrazpisanie

3.貸切タクシー(プライベートトランスファーサービス)

料金は高いですが、定額料金なので安心です。
Googleで調べれば山ほど業者が出てきますので、興味があれば一度
調べてみてください。
>> Google検索 "Sofia Transfer"


  • 参考リンク
>> ユーラシア旅行社:バラ祭り

>> ブルガリア・ローズ・ジャパン


  • 地図

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